「ビズリーチ」や「リクルートダイレクトスカウト」等の転職サイトに登録をすると、転職エージェントからスカウトメールが送られて来ますよね。
転職エージェントに後押しされながら、転職活動がスタートする方も多いでしょう。
転職エージェントの会社数は約19,000社1ほどと言われており、エージェントの人数で言うとその何倍以上もいらっしゃるでしょう。
しかし、そんなにいる転職エージェントから、どうやって選べばいいの?と疑問に思われることでしょう。
今回は数多ある転職エージェントを、どのように選ぶかのコツを私の失敗談からお話しできれば幸いです!
必ず何人かと面談してほしい

転職エージェントの求人案内メールの内容を見て、まずは面談を始めるという方がほとんどかと存じます。その中で気にしてほしいのは、求人の中身だけではありません。
転職エージェントによって経歴、レスポンス感、得意分野、喋り口調、持っている求人の種類など様々ですので、複数人と面談したのちにご自身の中で転職エージェント同士を比較すると良いです。
同じような求人を持っている転職エージェントはたくさんいるので、ぜひ複数の転職エージェントと会話をしてください。もちろん複数人と会っても無料だし、合法なのでなんら問題ありません。
転職初心者の私は、とりあえず一人の人と面談してみてそのままご依頼していたのですが、性格の面であまりに耐えられなくなり心を病みました。(詳細は後述します笑)
絶対色んな人と会って、視野を広げてください!
信頼できる人を選ぶ

かなり当たり前のことを言っています、がとてもとても大事です。
自分と二人三脚してくれそうな人、そして「自分に合う!」と思ったを見つけてください!!
一番最高なのは、個人として尊重してくれて性格や適性まで見てくれる人ですね。
「合う」の例としては、性格が合う・テンポが合う・境遇が合うなど様々あるかと存じます。それらの合う感覚から「信頼できそう」につながる転職エージェントは探せば必ずいます。
自分も、転職エージェントも人間です。なので相性の良し悪しだってある。友情関係や恋愛関係みたいなもんです。
色々なところにアンテナを張り巡らせ、その転職エージェントとの信頼関係を構築すべきか見定めてほしいです!
失敗談
転職エージェント選びで手こずったので、皆さんに同じ思いはしてほしくありません。
あくまで、私には合っていなかった転職エージェントの事例ということですが、失敗談を3例ほどあげさせてもらいました。
彼らが100%悪いわけではありません。
ただ・・・やはり参考にしてほしいという思いがあり記載させていただきました!
ケース1:プライドが高い
転職エージェントの特徴
転職エージェントとして独立し、一人で全てやっている方。高学歴。この道も長い。
会社員時代の経歴も素晴らしいし、転職エージェントとしての経歴も成約率で高順位を納めておりやり手。
私が人生で初めて出会った転職エージェントでした。
反省点は私の性格と全く合っていないと言うこと。
経歴や向こうの圧に押されて、そのまま二人三脚してしまいました。違和感を無視して転職活動を進めてしまったので、最終的には心を病み1ヶ月ほど転職活動を休むハメになりました。
まあ、ストップかけられなかった私が悪いのだけどね。
もっと詳細をお伝えします ↓
①かなり高圧的
私には合わなかったです。正しいことを言っていることは理解できても、心が理解できないという感じ。
「私の言う通りにしておけば良いから」「〇〇って言ったでしょ」「なんで分からないの?」「この求人ダメだったら、もう紹介できるところないんだからね」と言う口調が多くて、責められている気分になりました・・・。
スパルタでもついていける人、頑張りたい人には合っているのか知れませんが、自分との相性の悪さに気づけませんでした。しかも終始、タメ口だったなあ・・・年上だからって相手に敬意がないのはどうなんよ!って今なら思えるなあ。
②「転職フォロー中は、他の転職エージェントと連絡取らないで」と言われる
しっかりフォローしたいから、との理由でした。が、今思えば、聞く必要はありませんでした。法的な拘束力もないです。信頼関係の上での約束事ですが、求職者からしたらデメリットの方が多いと思われます。
③名前を間違われる
すでに出会ってから数ヶ月経過している&何度も面談やメールのやり取りしているのに。
信頼できないよ、そんなの。私、個人を見てくれていないのね。そんな感情になりました。たくさん求職者を抱えているのはわかるけど、人としてどうなの?と更に信頼感が失くなりました。
④求人紹介がかなり限定的・少数精鋭
逆を返せば、求人保有先の企業とかなり親密な関係であるという点、そして紹介したところは内定率がかなり高い、と言うことが売り文句でした。実績を聞いている感じでも、そこはかなり頷けました。
しかし、今振り返ると「自分って本当にその求人にエントリーしたかったのかな?」と感じるので、転職エージェントの求人の保有状況も選ぶ上で大事になります。
⑤突然のセクハラ発言
「転職は恋愛と同じ」という例えは理解できます。お互いを知る場が面接=デートですし、長所も短所も理解しながら関係を築いていくなんて、まさに恋愛ですよね。
だからといって「初デートの時に”最後にヤったのいつ?”なんて聞かれたら嫌でしょ。だから最初は〇〇で〜・・・」といった不必要なセクハラ発言をされました。
言語道断、こんなこと言われた日には転職エージェントを切り替えても全く問題ありません!
ただ、多少高圧的でもしっかり物言うタイプの方がモチベーションが上がる!いう方もいらっしゃると思いますので、全否定はするつもりありませんので悪しからず。
ケース2:正体不明
転職エージェントの特徴
個人のタイプまで見てくれ親身な転職エージェント。求人保有数も問題なし。最初はA社の転職エージェントかと思って接していたら、実はB社所属だった。しかも偽名だった。
話が複雑で申し訳ないです・・・恐らく、あまりないケースです。とりあえず「人材斡旋業って大変やね」と感じざるを得ないエピソードでございました。

詳細をお話ししますと、この人と最初に面談した時はA社所属のAさんとして、求人を紹介してくれていました。
しかし、本当はB社所属のBさんとだということがのちに判明。
この方、B社の社員でありながら、A社の業務委託としても働いてらっしゃいました。そして「A社よリB社の求人の方があなたにマッチしそうです!」ということになり、本当のことを明かしてくれました。
業務委託なのは百歩譲るしても、なぜ偽名なのか尋ねました。
からくりとしては同一転職サイト上では、同じ氏名で転職エージェントとして登録できないとのことらしいです。仕方なかったとはいえ、なんとなーくモヤモヤ。加えて人材紹介業の業務委託がそもそも、グレーっぽい。転職初心者にはなんともハードルの高いケースに対面してしまいました。
その方自体は、動きも良く、人を見てくれる転職エージェントでしたので関係は継続。
その後、A社のAさんからの求人ではなくB社のBさんとして求人の中から選考まで進めました。しかし他の転職エージェント経由で内定をもらったので、最終的には実績を出すことなくフォローは終了。
人によっては不信感を感じざるを得ないケースだと思いましたので、エピソードとして書かせていただきました!
ケース3:頼りない
転職エージェントの特徴
初回のリモート面談で、私のキャラクターなどを理解してくれて「人を見る目がありそう!」と思わせてくれた転職エージェント。爽やかな感じで印象も良い。
最初の印象が良かったがために、その後どんどん微妙やん・・・となっていく典型的な残念パターンでした。
①私の話、聞いてた?
「年功序列で古い体質ではなく、フラットな会社に行きたい」という要望をお伝えしていました。とはいえ、年齢層高め&古い体質の中で駆け抜けてきた私は「おじさまの対応は得意なんです〜」ということも転職エージェントにはお話ししていました。
そうしたらどうでしょう。「あなたにはこれがピッタリです!」と持ってきたのが社長秘書の求人。理由として、おじさま対応が多いからだそうです。いや、だからさ!要望とちゃうやん!!!その環境を抜けたかったんですけど笑
申し訳ないけど応募はお断りしました(泣)
②それ、私の転職軸じゃなくない?
とあるC社に申込をした後のことです。C社から、転職エージェント経由で私に質問がありました。
それは「転職軸が〇〇とのことですが、それってどのようなイメージですか?」といった質問が3つくらいありました。
でも良く読むと、私の転職軸じゃないんです。完全に転職エージェントのミスです。私にそのメールを送ったのがミスなのか、私の転職軸として先方に送ったのかは不明ですが、どちらにせよミスです。
確認してから私に送ってよ・・・何でやねん案件ですよね完全に!
③連携悪くない?
極め付けが、連携おかしすぎんか!案件です。
C社の選考を進めることになったのですが、転職エージェントとC社の間に、もう1社コンサル的な人が入ると言い出したのです。それで、面談をさせてくださいと。
誰が悪いか分かりませんが、ここに辿り着くまでに1ヶ月くらい経ってます。段取り悪い印象があるのに、今度は誰と何を話すの?内定出るの、1年位かからんか?他の選考が終わっちゃうよ?と感じました。しかもまだ、書類選考段階ってどゆこと。
設定された面談も、先方都合でかなり直前に日程再調整するハメになりました・・・
最終的には不満大爆発して、「御社とは御社とはテンポ感が合わないので、選考を辞退します」で終わりました。
私には合っていない、仕事ちゃんとしてください。そう思わざるを得ない転職エージェントでした。
まとめ

転職エージェントも、自分も、人間です。
間違ったり、合わないことぐらいザラにあります。
早く転職したい!と焦っている方もいらっしゃいますが、転職エージェントと二人三脚で走り切るためにも、自分に合う方・信頼できる方と巡り合うことが必要です。
とはいえ最低限、違和感がないくらいで良いと思います。慌てず、吟味してまいりましょう!
皆さんの転職成功を、心から願っています!!
【参考】
- 厚生労働省「令和4年度職業紹介事業報告書の集計結果(速報)」参照 ↩︎